日本貨物鉄道(JR貨物)は、同社主力の車両メンテナンス拠点である広島車両所の大規模改修工事に着手する。建築・土木、軌道工事をフジタ・広成建設JV、特殊設備工事をJR西日本テクノスが担当する。2035年の完成を予定している。
広島車両所は、同社所有の機関車・貨車の全般検査(車両全体を分解する大規模な定期検査)を担う拠点だ。操業開始から80年以上が経過し、施設や設備の老朽化が進んでいるほか、操業当時のレイアウトを活用してきたため、現状のメンテナンス工程に合わせた効率化も課題となっている。こうした課題に対応するため、建物の建て替えを含む全面的な改修工事を実施し、労働環境の抜本的な改善や作業効率の向上を通じて、安全・安定輸送を支えるメンテナンス体制の強化を図る。
既存施設は、広島市東区矢賀5-1-1の敷地8万㎡に建てられており、その数と規模は建物約50棟、総延べ3万4000㎡に上る。工事は、車両メンテナンス機能を維持しながら、解体、新築、移設を段階的に実施する。改修内容は設備・機器の更新、作業環境の整備による安全性・快適性の向上、施設レイアウト改善による作業動線の集約となる。
入札公告時に示した建物の予定規模のうち新築は、A棟(工場、事務所)延べ2万8000㎡、B棟(機械室)延べ100㎡、C棟(工場)延べ7000㎡、D棟(危険物倉庫)延べ150㎡、E棟(守衛事務所)延べ50㎡、F棟(廃棄物置場)延べ150㎡、J棟(機械室)延べ100㎡となっている。改修は、G棟(工場、事務所)延べ1300㎡、H棟(厚生施設)延べ600㎡、I棟(工場、倉庫)延べ3600㎡となる。

