国土交通省は、地方自治体が都市局所管の補助金を活用して発注する工事で、建設キャリアアップシステム(CCUS)関連費用の適切な計上を要請する通知を発出した。市区町村が発注する公園整備や建築工事などでカードリーダー設置費用などを補助対象とすることを明確にした。都道府県や政令市と比べ、取り組みが遅れている市区町村発注工事でのCCUS活用を広げていく。
不動産・建設経済局参事官(建設人材・資材)付と都市局総務課長の連名による通知を都道府県と政令市の会計担当課長宛に発出した。都道府県には管内市区町村への周知を求めた。
通知では、公共工事品質確保促進法に基づく運用指針や入札契約適正化法の適正化指針の趣旨を踏まえ、 都市局所管の補助金を活用して発注する工事でCCUSのカードリーダー設置費用と現場利用料(カードタッチ費用) を積極的に計上するよう明記した。
カードリーダーは購入時の領収書などと現場での使用実績を確認し、支出実績に基づく費用計上を求めた。カードタッチ費用については、受注者が提出した明細に基づき現場管理費として計上するよう要請した。
地方自治体から国の補助金を活用する工事でのCCUS関連費用の計上について、判断に迷う声が出ていたため運用を明確にした。都市局所管の補助金の多くは市区町村に届き、公園整備、公民館や病院の整備、再開発事業、土地区画整理事業などに充てられる。
都道府県や政令市は全団体がCCUS活用を工事成績評定で加点するなどの企業評価を導入した一方、中核市以下の市区町村では取り組みが一部にとどまる。CCUS関連費用の適切な計上を促し、市区町村発注工事でのCCUS活用を広げていく。
入札契約の取り組みが遅れがちな市区町村に地方整備局などの職員が直接訪問して改善を促す「入札契約適正化キャラバン」でも取り扱いを周知する。国交省は都市局所管の補助金を皮切りに、他部局が所管する補助金を使う工事でもCCUS関連費用の適切な計上を働き掛けていく方針だ。
