神戸市は、まちびらきから約30年が経過したHAT(ハット)神戸の活性化に向けた検討に乗り出した。回遊性向上など地域課題の解決に向けた「ありかた等検討業務」を日建設計に委託して進めており、今年度内に在り方案などを取りまとめる方針だ。
ハット神戸内では「兵庫県立美術館」や、阪神・淡路大震災の経験・教訓を発信する防災学習施設「人と防災・未来センター」といった施設に来訪する人がいる一方、飲食や買い物需要に対応する施設が少なく、地域内での回遊性の低さが課題となっている。市は「HAT神戸・ミュージアムロード今後のあり方等検討業務」を6月中旬に日建設計に委託。委託期間は27年3月31日までとしている。
この中で同美術館と阪急王子公園駅(神戸市灘区)間のアクセスルート上にパブリックアートを配置した通称「ミュージアムロード」(長さ1.2㎞)と一体的に、ハット神戸の今後のあり方について課題抽出などに取り組む。年度内に同エリア内の「今後のあり方」案と、取り組みの方向性、段階的な進み方を示す「ロードマップ」案を取りまとめる方針だ。ただ、その後の具体的なスケジュールは未定としている。
ハット神戸は神戸市中央区と灘区にまたがる120haの地域で、1995年の阪神・淡路大震災後の98年にまちびらきした。公営住宅のほかに2001年完成の兵庫県立美術館や03年完成の人と防災・未来センターなど、震災復興のシンボルとして整備が進められてきた。


