【万博リングがタワーに】
鹿島は14日、2027年3月の開幕が近づく国際園芸博覧会の会場(横浜市)で、同社が出展する木造タワー「KAJIMA TREE(カジマツリー)」の建設現場を報道陣に初公開した。6月に着工した工事は基礎などが完了し、同日から木の柱の建て込みを開始。10月末の上棟、27年2月の完成を目指す。
カジマツリーは高さ約60m。大阪・関西万博の大屋根リングに使われた木材を再利用する。構造には、柱と梁に3種類の制震ダンパーを設ける同社の独自技術「組木制震システム」を採用し、地震や風のエネルギーを吸収する。
一辺約6.2m四方に40本の柱を配置する計画で、10本ずつを4ブロックに分ける。各ブロックは、最大3本の柱と梁を工場で組み立てた計4つのユニットで構成。現場で順次建て込む。
公開したのは、最下部となる1節目の柱ユニットの建て込み。重機につり下げたユニットは、太さ約42cm、長さ約8mの木の柱3本からなり、重さは約3.5t。風の影響を受けながらも、技能者らが接合部の鉄筋を柱側の穴に慎重に差し込んだ。
横浜支店KAJIMA TREE工事事務所の中山卓哉所長は、「ユニットの建て込みのわずかな誤差が、制震部分や他のユニットの接合に影響してくる。数mmの誤差も許されず、慎重に作業を進めたい」と話していた。

