【土木をコードで書きかえろ。】ARで未来を体感 「KAJIMA DX LABO」成瀬ダムにオープン | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【土木をコードで書きかえろ。】ARで未来を体感 「KAJIMA DX LABO」成瀬ダムにオープン

 鹿島は14日、秋田県東成瀬村で建設中の成瀬ダム堤体打設工事(発注=東北地方整備局、施工=鹿島・前田建設工業・竹中土木JV)の右岸側ダムサイトに『KAJIMA DX LABO 土木の未来体験館』を開いた。同社が考える土木の未来「土木をコードで書きかえろ。」を体感し、最新のテクノロジーによる次世代ダムづくりへの挑戦が学べる施設で、見学は予約制となっている。

タブレット端末のARでさまざまな体験ができる


 画期的な技術が複数導入された世界でも類を見ない“建設自動化技術のショーケース”である成瀬ダム建設事業や、7月に本格運用を始めた建設機械の自動化を核とした次世代建設生産システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」の利点と意義を紹介しており、またJAXA(宇宙航空研究開発機構)などと連携した月面開発など、無人化施工の将来展望も学べる。

 1階の見学施設は、来訪者が専用のタブレット端末を操作してパネルやジオラマ展示などをAR(拡張現実)でダイナミックに体験できる先進的な展示空間。バルコニーのフィールドミュージアムから現場方向に端末をかざせば、完成時のスケールなどもARで体感できる。

 2階にはA4CSELの新たな管制室を配置。新職種のITパイロットが眼下に堤体を臨みながら、最盛期には23台が稼働予定の自動化重機の施工計画データの作成や送信などの作業に取り組むほか、24時間体制で稼働する重機を制御・監視している。

管制室(2階)


 同施設は豪雪のため工事が中断する11月中旬からは公開を一時休止し、来春に再開する。

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