【小石原川ダム】定礎式で永久堅固と安泰祈願! 本格的i-Conで2020年3月の完成目指す | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【小石原川ダム】定礎式で永久堅固と安泰祈願! 本格的i-Conで2020年3月の完成目指す

 水資源機構が福岡県朝倉市、東峰村で建設を進めている小石原川ダムの定礎式が12日、ダムサイトで開かれ、関係者約300人がダムの永久堅固と安泰を祈願した。施工は鹿島・竹中土木・三井住友建設JVが担当しており、2020年3月の完成を目指す。

くす玉開披

 冒頭、同機構の金尾健司理事長は17年7月九州北部豪雨の犠牲者に哀悼の意を表した後、同ダムについて「これまで培ってきたロックフィルダムの設計・施工の集大成として新たな技術を駆使しながら盛り立て工事を進めている」と状況を説明した。また、「機構として初めて本格的なi-Construction&Managementに取り組むなど、生産性の向上、作業の効率化、省力化、高い品質確保を目指している」と述べた後、「ダムが『水の架け橋』として上下流交流や観光ツーリズムなどによる地域の活性化に寄与するよう職員一丸となって取り組む」と決意を語った。

鎮定の儀

 引き続き、同機構の染谷健司朝倉総合事業所長による事業経過報告、来賓祝辞の後、定礎行事に移った。木遣りとともに御影石でできた礎石を担ぎ入れ、牧野たかお国土交通副大臣、小川洋福岡県知事、林裕二朝倉市長、澁谷博昭東峰村長、金尾理事長が礎石を鎮定した。それぞれ2回の斎鏝(いみごて)の儀、斎槌(いみつち)の儀、建設機械の自動化施工システム「A4CSEL」(クワッドアクセル)による埋納の儀を経て、栗原渉福岡県議会議員の万歳三唱とともにくす玉を開披した。

自動化施工システム「A4CSEL」(クワッドアクセル)による埋納の儀

 小石原川ダムは、洪水調節、水道用水の確保、異常渇水時の緊急水の補給を含む流水の正常な機能の維持を目的とした多目的ダム。型式は中央コア型ロックフィルダムで、堤高139m、堤体積約830万m3、総貯水容量約4000万m3、有効貯水容量約3910万m3。
 本体工事には16年4月に着工した。

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