【東北地整】一関業高生40人がスリップ工法など学ぶ 唐丹第3トンネルの舗装工事現場 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【東北地整】一関業高生40人がスリップ工法など学ぶ 唐丹第3トンネルの舗装工事現場

 東北地方整備局南三陸国道事務所は12日、2018年度内の開通を目指して整備を進めている吉浜釜石道路で現場見学会を開いた。岩手県立一関工業高校土木学科1年の生徒約40人が参加し、大林道路が施工中の唐丹第3トンネルの舗装工事などを見て回った。
 見学会は同校の依頼を受けて実施したもので、生徒たちに土木の現場を見せることで進路意識を高めるのが目的。大林道路が担当している国道45号大曽根地区舗装工事の現場では、同社の千葉良隆所長から自動車専用道路の構造や唐丹第3トンネルの中央分離帯の施工に採用しているスリップ工法などの説明を聞いた後、トンネル内の剛性防護柵の施工状況を見学した。
 同工法は締め固め装置と成型装置を備えた自走式施工機械を使用し、型枠を使わずに同一断面のコンクリート構造物を連続して構築できることから、省力化や工期短縮などのメリットがある。
 生徒たちは興味津々の様子で成型完了直後のコンクリートに触れながら「防護柵はどれほどの衝撃に耐えられるか」「スリップフォーム打設の速度はどれくらいか」などと質問。千葉所長は「大型トラックが時速100㎞でぶつかっても耐えられる」「スリップフォーム打設は1日で300m程度進む」と答えた。
 また、生徒からは「これから道路を走行する時は、どれほどの人が苦労してつくり上げたかを想像しながら通行したいと思う」といった感想も聞かれた。

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