千葉県内の建築関係4団体は14日、千葉市のイオンモール幕張新都心にあるイオンホールで第32回千葉県建築学生賞(千葉県建築卒業設計コンクール2020)の大学の部の審査を実施した。最優秀賞には日大理工学部海洋建築工学科の横畑佑樹さんによる「『切断』すること、それは『繋ぐ』こと-日本橋における歴史を切断した首都高速道路の再歴史化-」を選定した。同学科の学生による最優秀賞は2年連続となる。
優秀賞には日大生産工学部建築工学科の中里翔太さんによる「纏わる壁域-ある街に寄生する広場-」、同学科の佐藤佳歩さんによる「ツイグラシ」を選出した。これら3作品は6月に開かれる日本建築家協会(JIA)全国学生卒業設計コンクールの千葉県代表となる。
このほか、特別賞に東京電機大未来科学部建築学科の根本崇伸さんの「TUNA(綱)-江戸川での橋の設計-」、東京理科大理工学部建築学科の朱泳燕さんの「百人町のうらみち・まなびみち-留学生の生活から揺るがす住まいと都市-」、特別審査員賞に横畑さんの作品、JSCA賞に千葉工業大創造工学部建築学科の穀野直貴さんの「自然の“おもい”を形に」を選定した。
例年、審査は公開で実施しているが、新型コロナウイルス感染症のリスク軽減のため、審査会場に一般客や報道関係者は入れず、YouTubeでライブ配信。15日は作品を一般公開した。来場者投票の市民賞は中止した。
同賞はJIA千葉地域会、県建築士事務所協会、県建築士会、日本建築学会関東支部千葉支所で構成する県建築学生賞協議会(田端友康会長)の主催で約60者が協賛。県内7大学・短期大学校からの21作品、3工業高校からの5作品を展示した。
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