【千葉県建築学生賞】最優秀賞に佐藤さん(東京理科大) JIA千葉地域会など4団体 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【千葉県建築学生賞】最優秀賞に佐藤さん(東京理科大) JIA千葉地域会など4団体

佐藤さんと作品模型・パネル


 千葉県内の建築関係4団体は12日、千葉市のイオンホール(イオンモール幕張新都心グランドモール内)で、第34回千葉県建築学生賞(千葉県建築卒業設計コンクール2022)の大学の部を公開審査した。最優秀賞には東京理科大理工学部建築学科の佐藤有希子さんによる「無意識の変化~新たな地域ケアの在り方~」を選定した。日本建築家協会(JIA)全国学生卒業設計コンクールの千葉県代表として送り出す3作品には最優秀賞と優秀賞2作品を選んだ。

 最優秀賞は東京都葛飾区柴又にある3つの場所を舞台に設定した。「ちょっとの段差が家の中にいるような安心感を与える」「多世代と繋がるきっかけを作り出す」など25の心のケアにつながる空間(居場所)を導入した複雑な形状のアパートへの建て替え、密集する既存戸建てへのデッキ空間増設などを提案した。

 最優秀賞を受賞した佐藤さんは「自分でも驚いた。(JIAのコンクールに向け)もう少しブラッシュアップできれば」と語った。

 新型コロナウイルス感染症のリスク軽減のため第33回と同様に公開審査は動画配信サイト「ユーチューブ」でライブ配信し、13日には作品を一般公開した。第32回、第33回で中止した来場者投票の市民賞は今回復活した。

 主催はJIA千葉地域会、県建築士会、県建築士事務所協会、日本建築学会関東支部千葉支所で構成する県建築学生賞協議会(飯沼竹一会長)。県内5大学9学科・コースと短期大学校1校からの19作品、市川工業高校建築科の3作品を展示した。約60者が協賛し、日刊建設通信新聞社東関東支局などが後援した。

 最優秀賞のほかの受賞者は次のとおり(敬称略)。
 〈優秀賞〉清水杏(日大生産工学部建築工学科)=「石積みの道標」▽小林真子(日大理工学部海洋建築工学科)=「谷に繰り出す」。

 〈特別賞〉小山大輝(東京理科大学理工学部建築学科)=「第20次卸売市場整備計画~淀橋市場の整備計画を5年ごとに見直す設計手法の提案~」(なの花賞も受賞)▽山田光輝(東京電機大学未来科学部建築学科)=「策ス切断、拓ク街~都市計画道路を契機に現れた空間活用について~」。

 〈特別審査員賞(イタリアからウェブ参加した建築家のアントニオ・エスポジト氏選出)〉〈JSCA千葉賞〉谷口真寛(日大生産工学部建築工学科)=「神楽の降下橋~峡谷で舞う高千穂夜神楽~」。

 〈市民賞・大学の部〉横山拓海(東京電機大学未来科学部建築学科)=『新たな「緑」をつくる立体広場-思い思いに過ごせるサードプレイスを目指して-』〈同・高校の部〉井上真名人(市川工業高校建築科)「つながりで~思いやりをうむコミュニケーションセンター~」。


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