【千葉県建築学生賞】大学の部最優秀賞に小島帆南海さん(千葉大)の「津波に備える孤児院」 | 建設通信新聞Digital

4月18日 木曜日

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【千葉県建築学生賞】大学の部最優秀賞に小島帆南海さん(千葉大)の「津波に備える孤児院」

最優秀賞の小島帆南海さん作品

 千葉県内の建築関係4団体は9-11日、イオンモール幕張新都心(千葉市)内のイオンホールで第30回千葉県建築学生賞(千葉県建築卒業設計コンクール2018)の作品を展示した。10日の公開審査で審査委員らは、大学の部の最優秀賞に千葉大工学部都市環境システム学科の小島帆南海(おじま・ほなみ)さんによる「めんめを育てる-南海トラフ地震での津波に備える孤児院の提案-」を選定した。
 最優秀作品は、半農半漁で助け合う高知県の栄喜漁村に孤児院をつくることで孤児の自立と栄喜の防災意識を取り戻す内容。小島さんは「わたしの生まれた場所でおじいちゃん、おばあちゃんがいまもいる。卒業設計をしている間も楽しみに待ってくれていたので早く結果を報告したい」と語った。
 優秀賞には日本大生産工学部建築工学科の小野詩織さんによる「・・・テミル。-人生をリセットする探索と思想の水族館-」、千葉大工学部建築学科の石井康平さんによる「振る舞いを紡ぐ-変わりつつある商店街の未来-」を選出した。これら3作品は6月に開かれる日本建築家協会(JIA)全国学生卒業設計コンクールの千葉県代表となる。

公開審査の様子

 このほか特別賞には東京理科大理工学部建築学科の山名美月さんの「flow-月と海のリズムと呼応する助産院-」、日大理工学部海洋建築工学科の黄起範さんの「塵海の廻都-海洋ごみで成長する洋上都市の提案-」を選定。flowは学生賞OB・OGが選出するなの花賞と来場者投票の市民賞にも輝いた。
 高校生の部は、金賞に県立市川工業高校建築科の小田瑞葵さんの「まちをめくる まちをめぐる~街の回遊性を高める空地的建築群~」と同科の水野誉也さんの「自然に奪われ、祝われて」を選んだ。
 同賞はJIA千葉地域会、県建築士事務所協会、県建築士会、日本建築学会関東支部千葉支所で構成する県建築学生賞協議会(中野正也会長・審査委員長)の主催で約70者が協賛。県内7大学・短期大学校から23作品、3工業高校から6作品を展示した。

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