滋賀県守山市は、8月に開いた守山駅東口再整備基本計画策定委員会で、ゾーニング計画やパースを提示した。今後、整備手法や概算整備費、スケジュールを検討し、11月ごろに整備基本計画の素案をまとめる考えだ。パブリックコメントを経て、2025年2月ごろの策定を目指している。
委員会で提示したゾーニング案は3案で、各機能に割り当てた面積は、企業誘致エリアが5000㎡、駅前広場が1500-1900㎡、複合商業エリアが1400-1700㎡、ロータリーが2500-3200㎡、駐車場が2600-2900㎡となっている。
事業では、これまで市の玄関口として多様な都市機能の集積や文化・交流・にぎわいの核となる中心拠点の形成を図ってきた守山駅周辺エリアについて、駅東口の低未利用地を活用した新たな都市機能の集積と、それに併せた東口ロータリーの再編整備を図る。
再整備の対象地(同市浮気町ほか)は、駅東口で現在は駐車場や駅前広場として活用しているエリア。南側の4車線道路の中心線を境に商業地域(容積率500%・400%、建ぺい率80%)と工業地域(容積率200%、建ぺい率60%)に指定されている。
整備手法は、定期借地権を設定し開発事業者を募集する手法や、市街地再開発、区画整理などが考えられ、基本計画の中で絞り込むことになる。「守山駅前東口再整備基本計画策定支援業務」は、サンワコン・アール・アイ・エーJVが受託している。
22年度に策定した再整備基本構想では、「それぞれのエリアで実った果実(価値)が1本の道でつながり魅力ある空間へ」をコンセプトに設定。駅に沿った南西側のエリアを複合商業エリア、北東側を企業誘致エリアとすることを基本とし、駅前広場の配置で複数案を示している。