再開発プロジェクト始動/川崎市中原区のテクノロジーパーク/段階的にエリア拡充/富士通 | 建設通信新聞Digital

6月5日 木曜日

関東・甲信越

再開発プロジェクト始動/川崎市中原区のテクノロジーパーク/段階的にエリア拡充/富士通

ステップ2のイメージ
 富士通は、川崎市のJR南武線武蔵中原駅北西に位置する「Fujitsu Technology Park」敷地内での再開発プロジェクトを始動する。6月2日、川崎市と連携して進める再開発プロジェクトのコンセプトと、ステップ1となる体育館棟などを新設するエリア、ステップ2となる多目的施設、広場を整備するエリアを公表した。2035年の同社の創立100周年に向けて段階的にエリアを拡充していく方針だ。
 コンセプトは「Open Innovation&Technology Park」。▽豊かな環境を創造するまち▽テクノロジーで社会をひらきつながるまち▽スポーツ、健康を中心に心身が満たされるまち▽創業の精神が息づくまち--の四つをテーマに再開発を進める。
 ステップ1の「Fujitsu Arena(仮称)」エリアは敷地北西に設ける。テクノロジーやデータの活用によって誰もがスポーツを楽しめ、新たな体験価値を提供するエリアとする。災害時の一時避難場所などにも利用可能な複合用途施設を計画する。
 ステップ2の「Fujitsu Museum/Open Innovation(仮称)」は、同社と顧客、社会、地域とをつなぐ多目的施設を新設するとともに、敷地駅側の広場整備を予定する。地域に開かれた空間として多様な人々が集い、テクノロジーに触れ、創造性と探究心を育む場所となることを目指す。
 計画地は、中原区上小田中4-1-1。同地区での再開発プロジェクトは、11年に発表されたが、15年に計画見直しのため一時中断していた。現在は老朽化建物の解体、量子棟の建設などを実施している。