風波・変化が激しい都心で、独自の文化を守ってきた東京・神保町が新陳代謝の時期を迎えている… | 建設通信新聞Digital

6月20日 金曜日

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風波・変化が激しい都心で、独自の文化を守ってきた東京・神保町が新陳代謝の時期を迎えている…

風波
 変化が激しい都心で、独自の文化を守ってきた東京・神保町が新陳代謝の時期を迎えている。世界有数の古書のまちだが、老朽化した建物、複雑かつ狭小な敷地、なりわいの継続といった課題を抱えている◆6月上旬に活字文化議員連盟に所属する国会議員が視察したほか、古書店や出版社、町会などでつくる「神保町まちづくり協議会」が設立されるなど、まちづくりの機運が高まっている◆千代田区の樋口高顕区長は「まちの機能更新が進みにくい状況にある」と指摘した上で「都の支援も受けつつ、課題を解決するための具体的な方策を検討する」と意気込む◆神保町の未来は、本のように、時代ごとの風景は変わりつつも本筋を続けることにある。新しさを恐れず、文化を大切にする、「読み続けたくなる場所」であり続けてほしい。