神奈川県南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町の１市５町で構成する足柄上地区ごみ処理広域化協議会は、ＤＢＯ（設計・建設・運営）を想定する新可燃ごみ処理施設整備・運営事業の実施方針を公表した。７月１４日に公募型プロポーザルを公告する。
　スケジュール案によると、同月１７日－２３日に現地見学会を実施し、参加資格確認申請書類は８月８日まで受け付ける。９月下旬から１０月初旬まで対面対話を実施、企画提案書・価格提案書は１１月７日まで受け付ける。１２月から２０２６年１月にヒアリングを実施し、同月初旬に審査結果を通知する。２月下旬に仮契約、３月下旬に本契約を締結する。
　参加形態は単体かグループ。ＳＰＣ（特別目的会社）の設立は任意とする。参加要件としては、建築物の設計建設担当者は、１４年度以降に竣工した地方公共団体の一般廃棄物処理施設でボイラー・タービン式発電設備付きの全連続燃焼式焼却施設に関する施工や設計の実績があることなど。同組合の構成市町内に本店があり、建設一式の総合評定値８００点以上の地元企業を含むことも求める。
　プラント設備の設計建設担当者は、同条件で施設規模が１日当たり５０ｔ以上、１年以上の稼働実績のある施設のプラント設備を設計建設した実績があること。清掃施設工事の総合評定値が１２００点以上の構成員を含むことも求める。
　事業期間は、設計建設期間が３０年３月３１日まで、運営管理は５０年３月３１日まで。既存の３焼却施設を一つに集約し、２４時間稼働を基本とした施設に建て替える。処理能力は日量８０ｔ。処理方式はストーカ方式で、２炉構成とする。管理棟（工場棟と併設可）、計量棟、洗車場などの関連施設も整備する。
　事業予定地は、神奈川県南足柄市内山４８－１の敷地８２１８㎡。