風波・観光客でにぎわう東京都港区の増上寺境内の片隅に「土木建築殉職者慰霊塔」がひっそりと… | 建設通信新聞Digital

7月18日 金曜日

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風波・観光客でにぎわう東京都港区の増上寺境内の片隅に「土木建築殉職者慰霊塔」がひっそりと…

風波
 観光客でにぎわう東京都港区の増上寺境内の片隅に「土木建築殉職者慰霊塔」がひっそりとたたずんでいるのをご存じだろうか。建設作業に携わり不慮の事故でたおれた人々を供養するために1937年3月21日に建立された◆慰霊塔に合祀(ごうし)された御霊はこれまでに6万3120柱を数える。今日まで社会インフラの恩恵を享受していることへの感謝と遺族の悲しみに思いをはせながら手を合わせた◆厚生労働省によると、今年の労働災害発生状況(速報値)は死亡災害、休業4日以上の死傷災害ともに前年を下回ったものの、墜落・転落などの死亡災害は他産業と比べて依然として高止まりにある◆7月1日から「全国安全週間」が始まる。現場から犠牲者を出さないための不断の努力こそが御霊への最大の慰めになるだろう。