安城市新庁舎/建設候補地に4エリア/3万㎡、全面建替え検討 | 建設通信新聞Digital

7月4日 金曜日

中部・北陸

安城市新庁舎/建設候補地に4エリア/3万㎡、全面建替え検討

 愛知県安城市は、全面建て替えを検討する新庁舎の建設候補エリアを「現庁舎」「名鉄西尾線東側」「安城駅・三河安城駅間」「三河安城駅南西」の四つとする方針をまとめた。6月30日に開いた市庁舎整備審議会(会長・太幡英亮名市大大学院芸術工学研究科教授)の第3回会合で承認を得た。8月19日に開く第4回会合で概算事業費や想定事業期間などを踏まえて比較評価する。
 新庁舎の規模は、総務省の基準面積を参考に延べ約3万2000㎡を想定している。災害に強い庁舎とするため、防災拠点機能の強化や免震構造の採用などを検討する。省エネルギー技術や再生可能エネルギーの活用などの環境配慮に取り組む方針だ。
 工事費は約281億円を見込む。順調に進めば、2025年度末に基本構想、26年度に基本計画をまとめる。27年度に基本設計、28年度に実施設計を終える予定だ。29年度から31年度にかけて建設し、32年度の供用を目指す。既存庁舎は供用後に解体する。
 基本構想策定業務は、国際開発コンサルタンツが担当している。
 現庁舎は、1966年度から85年度にかけて建設された。北庁舎(SRC造地下1階地上7階建て延べ8511㎡)や本庁舎(同地下1階地上3階建て延べ5168㎡)、食堂棟(RC造平屋建て2601㎡)などで構成する。所在地は桜町18-23。