君津市の千葉ロッテファーム移転/PFI導入へ意向調査/基本計画8月18日まで参加受付 | 建設通信新聞Digital

8月6日 水曜日

関東・甲信越

君津市の千葉ロッテファーム移転/PFI導入へ意向調査/基本計画8月18日まで参加受付

位置図
 千葉県君津市は、プロ野球千葉ロッテマリーンズ(千葉市)のファーム(2軍)本拠地移転の整備手法に、民間活力の導入を検討している。PFIやDB(設計施工一括)、指定管理者制度、Park-PFI(公募設置管理制度)などを想定し、各手法を整理するため民間事業者への意向調査を実施する。ファーム施設は、貞元地先の敷地約14haに整備する(仮称)貞元総合公園内に建設する。
 関連して市は8月5日、「(仮称)貞元総合公園整備基本計画及び造成設計業務委託」の一般競争入札を事後審査型で公告した。質問や参加申請は8月18日まで受け付ける。8月26日に開札する。
 参加資格は、土木関係建設コンサルタント業務のうち「造園」で登録していること。2015年度以降に、国または地方公共団体が発注した都市公園かスポーツ施設の整備に関する基本計画の策定、PPP/PFIの導入可能性調査、造成設計を履行した業務実績を求める。
 業務内容は、(仮称)貞元総合公園の整備に向けた基本計画の検討、概算事業費の算出、PPP/PFI導入可能性検討、費用便益比の算出、造成や排水設計など。基本計画の一部は市が検討する。予定価格は事後公表し、最低制限価格も設ける。履行期間は26年3月25日まで。
 建設地は、市貞元地先の敷地約14ha。JR内房線君津駅から南に約1㎞の位置にあり、現況は農地となっている。26年4月から地権者と土地売買契約を結ぶ方針。市は用地を取得し、造成工事や都市計画手続きを進める。
 25年度内に施設規模やスケジュールを盛り込んだ基本計画を策定し、26年度では造成工事に着手する。27年度から基本・実施設計、28年度から建設工事を進め、30年1月の開業を目指す。市が負担する建設整備費は約150億円と試算した。
 市と千葉ロッテマリーンズが4月に結んだ協定書などによると、新たなファーム施設には、▽観客席付き野球場(スタジアム、2000-3000席)▽観客席なし野球場(グラウンド)2面▽屋内練習場▽クラブハウス▽選手寮--などを整備する。このうち、観客席付き野球場と観客席なし野球場(グラウンド)1面、屋内練習場、クラブハウスは市が、そのほかの施設は千葉ロッテマリーンズが整備する。千葉ロッテマリーンズは施設整備や土地利用に対して、市に利用料を支払う。運用期間は供用開始日から30年とした。