四日市市/5万㎡に規模縮小/JR駅前の新大学施設 看護医療大移転は断念 | 建設通信新聞Digital

9月8日 月曜日

中部・北陸

四日市市/5万㎡に規模縮小/JR駅前の新大学施設 看護医療大移転は断念

 三重県四日市市は、JR四日市駅前に設置を予定している新大学の基本計画をまとめた。今後、基本設計の着手に向け、9月議会に設計委託費などを上程する準備を進める。市が設置する同市大学基本計画策定委員会が提出した基本計画案では四日市看護医療大学の移転も検討していたが、断念した。総延べ床面積は約6万2200㎡から約5万1800㎡に縮小する。
 現駅前広場とJR四日市駅を解体した跡地に整備する。場所は本町ほかの敷地約1万5600㎡。計画によると、市が中心になって設置する新公立大学のほか、三重大学の新教育研究拠点、商業機能などを想定している。三重大学とは設置に向けた協議を進めている。
 施設は高層棟(地下1階地上9階建て)、低層棟(地下1階地上6階建て)、駐車場棟で構成する。必要面積は、公立大学(約2万4100㎡)、商業機能(約1万2000㎡)、駅前広場(約5400㎡)など。駅舎機能は高層棟内に配置する。
 概算事業費は、設計は基本設計が2億8000万円、実施設計が7億5000万円、工事費は248-268億円と試算した。工事費の内訳は、公立大学230-250億円、駅前広場5億円など。商業機能は商業事業者で負担し、概算事業費は105-115億円とした。
 事業手法は、基本設計後、DB(設計施工一括)方式やDBO(設計・建設・運営)方式、PFIのBTO(建設・譲渡・運営)方式での実施が最適とした。
 25年度に基本設計、26年度に実施設計を進め工事に着手する。27-30年度にかけて整備し、31年度の開学を目指す。