愛知県/148億で前田建設グループ/基幹的広域防災拠点第1期 | 建設通信新聞Digital

9月22日 月曜日

中部・北陸

愛知県/148億で前田建設グループ/基幹的広域防災拠点第1期

外観イメージ
 愛知県は、WTO対象でBTO(建設・譲渡・運営)方式を採用する「愛知県基幹的広域防災拠点整備等事業(第1期・消防学校)」を総合評価一般競争入札した結果、148億6641万4540円(税別)で前田建設工業を代表とするグループ「あいち防災パートナー」を落札者に決めた。8月18日に開札した。10月に基本協定を結び、12月に契約する。
 グループの構成員はサンエイ、シダックスコントラクトフードサービス。協力会社は鈴中工業、太啓建設、エリアワン、乃村工藝社。
 審査講評によると、動線を踏まえた建築計画や食堂などの運営計画、効率的な施設維持管理計画などが高い評価を得た。
 名古屋空港北西部(豊山町大字青山神明)にある17.7haの敷地に整備する基幹的広域防災拠点のうち、約6.1haに消防学校エリアを整備する。
 提案によると、施設全体の合計延べ床面積は2万1292㎡。主な対象施設の規模は、複合訓練施設(RC造5階建て延べ2899㎡)、救助訓練棟(大屋根)(S造平屋建て2397㎡)、A棟(S造5階建て)とB棟(同3階建て)、C棟(同)で構成する救助訓練棟(延べ床面積1083㎡)、管理・教育棟(RC一部S造3階建て延べ3468㎡、免震構造)。
 事業期間は、設計・建設が2026年1月から29年3月まで、維持管理運営が29年4月から49年3月までの20年間。
 第2期は、BTO(建設・譲渡・運営)方式を採用し、11.6haを占める防災公園と神明公園の2エリアを整備する。総合評価一般競争入札でBTO事業者の選定手続きを進めており、12月に開札する。
 屋内運動施設や多目的広場を設置する。設置施設のうち、屋内運動施設などの建設は事業者が担当し、そのほかの多目的広場などは事業者の設計を基に県が造園・土木工事として別途直接発注する。運営・維持管理は全施設を対象にする。