風波・東京都が新しく発行する『TOKYOレジリエンスボンド』は、防潮堤や調整池… | 建設通信新聞Digital

11月26日 水曜日

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風波・東京都が新しく発行する『TOKYOレジリエンスボンド』は、防潮堤や調整池…

風波
 東京都が新しく発行する『TOKYOレジリエンスボンド』は、防潮堤や調整池、無電柱化など災害対策に資金用途を限定した世界初の債券となる◆公共インフラを支える債券と言えば建設国債が代表的だが、透明性などの国際認証を得て海外市場でも発行される点が新しい。防災投資をグローバルマネーと結び付け、ESG(環境・社会・企業統治)が重要視される潮流の中で東京の姿勢を示そうとしている◆投資家も自らの資金が気候変動適応や都市の強靱化に使われることを説明できる。欧州などの年金基金、保険会社、さらには企業にとってもESG投資や社会的責任を果たす手段となる◆投資利回りだけでなく、社会的な価値も問われる時代となった。都市を守ること自体が投資対象となった事実に社会の意識の変化を感じる。