建設ロボシステム標準化へ、ゼネコン4社が開発着手/竹中工務店、鹿島、大林組、フジタ | 建設通信新聞Digital

1月12日 月曜日

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建設ロボシステム標準化へ、ゼネコン4社が開発着手/竹中工務店、鹿島、大林組、フジタ

 竹中工務店、鹿島、大林組、フジタの4社の共同提案体は、ソフトウエアの標準化技術を活用した建設ロボットシステムの研究開発を始めた。建設現場向けの資材自動搬送、風量測定、耐火被覆吹き付け、汎用(はんよう)移動ロボットの多機能化の四つのロボットシステムの研究開発と実証を通じ、さまざまなロボットで共通利用できる標準化技術を創出する。汎用的なSI(システムインテグレーション)モジュールを組み込んだロボットシステムの幅広い活用を実現する。 同研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「デジタル・ロボットシステム技術基盤構築事業」に採択されたもの。建設RXコンソーシアムの活動を通じて開発を実施する。建設業界の労働力不足の解決に役立てるとともに、ロボットシステムの開発・運用コストの削減を目指す。
 竹中工務店は建設現場で高精度に自律走行する「資材自動搬送ロボットシステム」、鹿島はBIM連携による自律走行型検査・帳票作成技術を備える「風量測定ロボットシステム」、大林組は環境認識ロボットと連携した吹き付け作業計画の修正技術を持つ「耐火被覆吹き付けロボットシステム」、フジタは移動ロボットの多機能化を目的とした作業アタッチメントである「汎用移動ロボットの多機能化技術」を、それぞれ開発する。
 従来の建設ロボット開発は、個別の用途に特化したハードとソフトが一体化されたシステムが主流となっている。開発した技術を他のロボットに転用できないなど汎用性が低く、多様なロボットシステムの効率的な創出が困難だった。そのため、標準化したモジュールを活用した、効率的なロボット開発手法の確立が求められている。
 今後、NEDOの「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウエア開発基盤構築」と連携し、より高性能なロボットシステムの効率化を目指す。将来的には、開発した汎用的なSIモジュールを建設だけでなく他分野にも展開し、日本のロボティクス産業の国際競争力の強化につなげる。