25年度から調査着手/夢洲アクセス鉄道北ルート/大阪都市計画局 | 建設通信新聞Digital

12月22日 月曜日

関西

25年度から調査着手/夢洲アクセス鉄道北ルート/大阪都市計画局

 大阪府と大阪市の共同部局、大阪都市計画局は、2026年度から新たな夢洲アクセス鉄道整備に向けた本格的な調査の着手を目指している。大阪府の同年度当初予算に「夢洲アクセス鉄道(JR桜島線延伸)の事業化に向けた検討」の費用として561万円を要求している。詳細なルート検討や事業スキームの構築に向けた調査の実施を計画しており、京阪電鉄中之島線の九条駅までの延伸とJR桜島線の夢洲北側までの延伸からなる「北ルート」の具体化を目指す。
 北ルートは、京阪中之島線を中之島駅から阪神電鉄・大阪メトロの九条駅まで延伸するとともに、JRゆめ咲線(桜島線)を桜島駅から舞洲を経由して夢洲北側まで延伸する構想。
 大阪府と大阪市は、24年11月から有識者や鉄道事業者らで構成する「夢洲アクセス鉄道に関する検討会」で協議を重ねてきた。
 今年8月には、1989年の運輸政策審議会答申第10号や2004年の近畿地方交通審議会答申第8号で示す答申路線(中之島~西九条~新桜島~舞洲~夢洲)と比較して優位性があることを確認している。
 尾花英次郎大阪都市計画局長は日刊建設通信新聞社の取材に対し「これまでの基礎調査の結果を踏まえ、事業主体や資金計画、線路保有と運行を分ける『上下分離方式』の採用可否などについて、JR西日本、京阪ホールディングス、大阪市と協議を深めたい」と話している。