広島市は、商工センター地区での新たなMICE(国際的な会議・展示会など)施設整備に向け、2026年度に基本計画を策定する。予算案に事業費2000万円を計上した。これまでにまとめた商工センター地区まちづくりビジョンや新たなMICE施設整備基本方針(素案)に基づき、展示機能を主体とする施設を10年以内に整備することを目指す。
MICE新設が検討されている商工センター地区は、市の広域的な流通拠点として発展してきたが、埋め立て竣工から40年が経過し、施設の老朽化などの課題を抱えている。こうした状況の中で、2013年2月に地区内の各種事業組合などで構成する「広島商工センター地域経済サミット」が設立され、学識経験者や行政などを含めた検討会、MICE部会などで議論され、22年7月に「商工センター地区街づくり提案」が市に提出された。地域からの提案を受け市は、学識者、地域代表、行政などで構成する「商工センター地区まちづくりビジョン検討会」を設置。検討会での議論や地域のコンセンサスを踏まえた地区の将来ビジョンをまとめた。同ビジョンの柱の一つであるMICEの新設については今年度、「新たなMICE施設整備に係る基本方針(素案)」をまとめ、2月から3月にかけてパブリックコメントを実施した。
基本方針(素案)では、集約型都市構造の実現に貢献する新たなMICE施設の整備実現を商工センター地区で目指すことを改めて明記した。また、複数の施設や地域が一体となって魅力的なMICEを開催する広島型「エリアMICE」の実現を加速させるとともに、各施設や関係者などとの連携によるエリア内外の移動利便性の強化に向けたウオーカブルなまちづくり、公共交通サービスの充実・強化による回遊性向上にも取り組むとしている。整備手法についても言及し、民間活力の活用を基本に検討を進める方針を示している。
