千葉県総務部は4日、千葉市の千葉県自治会館で「千葉県県庁舎等再整備基本構想・基本計画検討会議」(座長・柳澤要千葉大大学院工学研究院教授)の第5回会合を開いた=写真。前回までの意見を踏まえ、これまで5案を示していた配置パターンを、別棟(新庁舎先行整備、南庁舎仮移転なし)と別棟(順次建て替え)の2案に絞り込んだ。今後、パブリックコメントを経て、配置パターンを決める方針だ。
これまで示していた建物配置パターンは、▽別棟(順次建て替え)▽一体棟(高層)▽一体棟整備・南庁舎残置▽別棟(新庁舎先行整備、南庁舎仮移転なし)▽一体棟(低層)--の5案。機能性やコスト、羽衣公園の移転の有無などを考慮し、配置パターンを2案に絞った。別棟(新庁舎先行整備、南庁舎仮移転なし)は配置イメージA、別棟(順次建て替え)は同Bとして今後検討を進める。
イメージAは、現在の羽衣公園の位置に最大19階建ての新行政棟、南庁舎と別館の位置に同7階建ての新議会棟を同時に整備する。整備期間は約10年。千葉都市モノレール県庁前駅に新行政棟が近づくことで、来庁者や職員の利便性が向上する一方、庁舎間が離れているため移動距離は長くなる。羽衣公園は都川沿いへの移転が必要で、工事期間中の使用ができなくなる。
イメージBは、現在の南庁舎と別館の位置に最大21階建ての新行政棟を整備後、中庁舎の位置に同8階建ての新議会棟を建設する。整備期間は約13年を見込む。各棟が近接して配置されるため、庁舎間の移動負担を抑えやすく、羽衣公園の移転を伴わない。
再整備後の必要規模は、執務室を1500㎡増床し、総延べ約10万㎡となった。このうち大規模改修する現本庁舎の延べ約3万3500㎡を除いた、延べ約6万6500㎡を新庁舎の必要規模と試算した。
事業手法は従来方式、ECI(施工予定技術者事前協議)方式、DB(設計施工一括)方式、PFI方式の4案を想定する。このうちECIとDBは基本設計先行型とした。工事はローリング方式を採用し、既存建物5棟を順次、解体・新築・改修する。
委員からは「工期を分けて発注することを検討するのはどうか」「早期に施工者が参画できるECI方式が望ましいのではないか」「CM(コンストラクション・マネジメント)方式の採用を検討してはどうか」など、入札不調のリスクを懸念する声が多く挙がった。
再整備では、築後29年で目標使用年数の使用が見込める本庁舎を大規模改修するほか、県庁舎(千葉市中央区市場町1-1)敷地内にある議会棟や中庁舎、南庁舎、南庁舎別館を建て替える。
「千葉県県庁舎等再整備基本構想・基本計画策定支援業務委託」は、日建設計が担当している。
