新菱冷熱工業、ユナイテッドシルク(松山市、河合崇社長)、三共生興(大阪市、宮澤哲次社長)の3社は、被服や食品などカイコの繭を原料とする商品の市場開拓に連携して取り組む。3社によるカイコ繭由来商品の商標を「Smartsilk(スマートシルク)」と定め、共同で登録した。新菱冷熱工業は、独自開発のスマート養蚕システム「MayuFacture(マユファクチャー)」を使い、カイコの飼育や繭の供給を行う役割を担う。
スマートシルクは、マユファクチャーで飼育したカイコの繭からつくられる糸、織物、被服、カバン、化粧品、飲料、食品など15区分に及ぶ。マユファクチャーは、新菱冷熱工業がバイオ医薬品原料生産工場への提供を目的に開発したもので、長年にわたって培ってきた空調制御技術をベースとしている。
連携相手のユナイテッドシルクは、「シルクの力で、新しい未来を実現する。」をモットーに掲げ、2016年4月に設立されたベンチャー企業。スマート養蚕からシルク原料を抽出加工する工場や、粉末状のシルクパウダーを製造・加工する工場を持つ。
もう1社の三共生興は繊維商社で、繊維・ファッション業界を網羅した幅広い事業を展開。祖業であるシルク産業の活性化やサステナブルな新規事業の共創を目指している。
三共生興が24年3月にユナイテッドシルクへ出資し、業務提携による新事業創出を検討していたところに、新菱冷熱工業が25年1月に加わり、3社での検討を開始。新商品企画・製造・販売、商標登録によるブランディングなどの協議を重ねてきた。
