内閣府は、世界最高水準のイノベーション拠点構築の具体化に着手する。18日、WTO対象となる「グローバル・スタートアップ・キャンパス(GSC)構想フラッグシップ拠点整備基本設計等業務」の公募型プロポーザルを公告する。施設は延べ3万2800㎡を上限に段階的に整備を進める方針で、基本設計のほか、マスタープランや段階整備計画策定に関する業務も合わせて委託する。参加表明書は11月4日まで、技術提案書は2027年1月21日まで受け付ける。同年3月ごろの契約締結を目指す。参考業務規模は4億5000万円から5億5000万円(税込み)程度。
東京都渋谷区と目黒区にまたがる国有地に、ディープテック分野の実用化研究開発や事業化に向けた活動を行うための研究・イノベーション施設を整備する。
参加形態は、内閣府の「建築関係建設コンサルタント業務」A、B、Cに格付けされている単体かJV。JV構成員数の制限はないが、延べ3000㎡以上の研究・インキュベーション施設の運営経験がある事業者、建築分野での表彰実績を持つデザイン担当者の参画が条件となる。
運営実績は、8.1点を配点し、最大3社までの実績を評価する。建築デザインの受賞歴の配点は10点とし、最大4件まで受け付ける。対象となるのは、日本建築学会賞、公共建築賞、日本建築士会連合会賞などとする。
委託業務内容は、基本設計業務のほか、デザイン業務、マスタープランおよび段階整備計画策定業務など。履行期間は27年12月28日まで。協議の上、契約後に履行期間を延長する可能性がある。基本設計完了後、実施設計業務を随意契約する予定だ。実施設計の委託期限は28年度末を予定しており、29年度以降に建設工事を開始する見通し。
技術提案テーマは、▽ディープテック分野のあらゆるニーズに対応できる利便性や快適性を備え、さまざまな才能が集える多様性と包摂性を体現した施設を実現するため考慮すべき事項▽さまざまな人々の出会いや交流を促進し、創造性を誘発する施設を実現するため考慮すべき事項▽施設の持続的な運営を実現するため考慮すべき事項--などを設定している。
基本計画によると、新施設には、研究者やスタートアップ(新興企業)、事業会社、大学・研究機関、アクセラレーター、ベンチャーキャピタルなどの入居を想定しており、研究機能、オフィス機能、コミュニケーション機能、施設管理機能を設ける。ディープテック分野の実用化研究開発や事業化を目的としたラボ、イベントや国際会議を開催できる大小会議室やラウンジなどを整備する。
建設地は、渋谷区恵比寿南3-48-1ほか、目黒区中目黒2-16-3ほかの敷地2万6088㎡。防衛研究所等跡地と公安調査庁研修所跡地で、防衛装備庁鑑定装備研究所に隣接する。
