県営球場再始動へ/24年度に検討委/青森県 | 建設通信新聞Digital

5月9日 木曜日

北海道・東北

県営球場再始動へ/24年度に検討委/青森県

 青森県は、2024年度早々に県営野球場整備基本計画策定支援業務を発注する。第1四半期(4-6月)に(仮称)県営野球場整備検討会議を立ち上げて、選手・観客目線で必要な機能や球場仕様、現状の課題などを議論する。業務は会議の運営を支援するほか、議論内容・提言を踏まえて建設予定地の妥当性や収容人数、規模、構造、スケジュールなどをまとめる。25年度下期までに基本計画を成案化し、民間活力導入可能性調査業務の発注を視野に入れている。来年度予算案に計画策定費3695万円、会議開催費174万円を計上した。
 青森市安田近野234-7の総合運動公園内にある既存施設は、1967年度に完成した。老朽化を踏まえて東北自動車道青森IC東側に移転を決めたものの、工事に向けた発掘調査で三内丸山遺跡が見つかったことを受けて92年度に計画を中止。11年度に策定した県スポーツ振興基盤整備計画で、陸上競技場を最優先に水泳場と野球場も同市宮田高瀬22-2にある新総合運動公園内に移築する方針を定め、19年度に新競技場、昨年11月に新水泳場を完成させている。
 当時の基盤整備計画では、新野球場を国民体育大会やプロ野球1軍公式戦が開催可能な仕様とし、中堅122m以上、両翼100m以上、スタンド収容人数は2万5000人以上、うち固定1万5000人以上の規模を想定していた。建設予定地は新総合運動公園内北東側にある緑化広場位置約5.6ha。