練馬区 周辺と一体整備/美術館・貫井図書館基本設計概要 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

関東・甲信越

練馬区 周辺と一体整備/美術館・貫井図書館基本設計概要

整備イメージ
 東京都練馬区は、改築予定の「練馬区立美術館・貫井図書館」の基本設計概要をまとめた。周辺の中村橋駅や商店街などと一体的な施設として整備するほか、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyを目指し、建物の省エネ化も図る。設計は平田晃久建築設計事務所が担当しており、2025年度の着工に向けて実施設計を進めている。
 設計概要によれば、施設規模はRC一部S造地下1階地上5階建て延べ約8600㎡。ゾーンを4つに分け、美術館ゾーンに約3300㎡、図書館に約1300㎡、共用部に約2700㎡、管理部に約1300平方を充てる。収蔵庫や展示室、区民ギャラリーのほか、多目的室やカフェなどを整備する。
 敷地内にはパブリックスペースとして「美術の森緑地」約1890㎡も設ける。既存の屋外彫刻群を生かし、まちとつながる公園空間を創出する。
 いずれの施設にも、年齢や障害を問わず、誰もが利用できるユニバーサルデザイン設計を導入する。
 区は、概算工事費として美術館・図書館の改築費に約89億8000万円、美術の森緑地の整備費に約1億5000万円をそれぞれ見込んでおり、29年度の開館を目指している。