安威川ダムが完成/本体施工は大林組JV/大阪府 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

関西

安威川ダムが完成/本体施工は大林組JV/大阪府

ダム湖
吉村知事
 大阪府が整備していた安威川ダムが完成した。3月20日、茨木市の安威川ダム管理所で完成式典を開いた。吉村洋文知事や来賓の国会議員、地元関係者ら116人が参加し、完成を祝った。
 冒頭、吉村知事は「近年、水害リスクは高まっており、安威川ダムが果たす役割は大きい。自然の形を残した都市近郊のダムとして住民から愛されるダムとなってほしい。よりにぎわいのある安全・安心なまちづくりをしたい」とあいさつした。
 続いて、小鑓隆史国土交通大臣政務官は「水害は激甚化・頻発化しており、安威川でも度々、洪水が発生している。ダムを要として安全・安心な暮らしを実現し、観光レクリエーション拠点となるよう期待する」と語った。
 大阪府の田中博安威川ダム建設事務所長による事業報告や来賓のあいさつ、祝電披露などに続いてくす玉開披に移った。
 安威川ダムは、1967年7月に発生した北摂豪雨災害を契機に計画された中央コア型ロックフィル形式の治水ダム。同市大字生保~大門寺に多目的ダムとして建設した。規模は堤高76.5m、堤頂長337.5m、総貯水容量1800万m3。全体事業費は1676億円。本体施工は大林組・前田建設工業・奥村組・日本国土開発JVが担当した。
 2014年に起工し、23年9月に管理運用を始めた。ダム湖周道路は25日から供用を始める見通し。
 ダム湖を渡るつり橋や広場、飲食施設を設ける「ダムパークいばきた」も整備しており、4月23日に一部開業する。