コンセプトは「大きな船」/西松らJVが設計施工/玉野市新庁舎整備基本設計 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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コンセプトは「大きな船」/西松らJVが設計施工/玉野市新庁舎整備基本設計

外観イメージ
 岡山県玉野市は、「新庁舎整備事業」の基本設計をまとめ公表した。「『海・港・アートのまち玉野』の魅力あるまちづくりを未来に向かって進める『大きな船のような庁舎』」をコンセプトに、「船」のようにさまざまな技術的要素と機能が統合された外観デザインとなっている。同事業にはDB(設計施工一括)方式を導入し、事業者には西松建設・山下設計・丸川建築設計事務所JVが選定されている。
 基本設計では、基本計画で示した「安全・安心」「利用者にやさしく、市民に親しまれる」「機能的・効率的で環境にやさしい」の三つの考え方を踏まえ、災害対策、災害時の自律化、ユニバーサルデザインの徹底、シンプルでコンパクト、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの実践などを掲げている。
 新庁舎の規模は、RC・SRC・S造5階建て延べ7367㎡。防災拠点としての機能が維持できるよう免震構造を採用する。また、将来の行政需要の変化に対応したフレキシビリティの高い空間を確保する。
 施設のデザインについては、玉野の魅力を発信し、未来につなぐ庁舎を実現することを念頭に、「船」のようなさまざまな技術的要素と機能が統合された造形を持ち、「彫刻」のようなモノリシックなボリュームが浮かんでいるシンボリックな外観とする。
 建設地は同市宇野1-27-1の現庁舎敷地内1万1580㎡。DBの履行期間は2026年3月31日まで。