
内閣府は19日、「グローバル・スタートアップ・キャンパス(GSC)構想フラッグシップ拠点整備に関する有識者会議」の第3回会合を開き、フラッグシップ拠点整備に向けた基本計画案を示した。東京都渋谷区と目黒区にまたがる国有地に、ディープテック分野の実用化研究開発や事業化に向けた活動を行うための研究・インキュベーション施設を整備する。施設は延べ3万2800平方メートルを上限に整備を開始し、活動ニーズを踏まえて拡張する。具体的な規模は設計段階で確定する。2026年度内に設計業務を発注し、28年度までに基本設計・実施設計をまとめる予定だ。29年度の建設工事着手を目指す。
基本計画案によると、新施設はGSC構想が掲げる世界最高水準のイノベーション・エコシステムのハブ構築に向けた拠点として整備する。
新施設には、研究者やスタートアップ(新興企業)の創業者、事業会社、大学・研究機関、アクセラレーター、ベンチャーキャピタルなどが入居し、新規事業創出に向けた研究活動などを実施する。運営を担う先端技術研究成果活用推進機構も入居し、事業創出に向けたプログラムを展開する。
具体的には、▽研究機能▽オフィス機能▽コミュニケーション機能▽施設管理機能――を設ける。ディープテック分野の実用化研究開発や事業化に向けた活動に必要なラボのほか、入居者以外の利用も可能な共用研究設備も設置する。異分野同士の交流や偶然の出会い・コラボレーションを促すため、大小会議室やラウンジ、イベントスペースなどさまざまな交流空間も配置する。
将来的な科学研究・技術開発のAI(人工知能)駆動化を見据え、研究開発プラットフォームを設けるとともに、リアルとバーチャル両面でアクセス可能な施設とする。建築物のライフサイクルカーボンの削減や木材利用も積極的に進める方針だ。
設計者は、計画段階から研究・イノベーション施設の運営ノウハウを取り入れるため、運営事業者を含むコンソーシアムを想定する。代表企業は1級建築士事務所登録を必須とし、構成員には、デザインを担う設計事務所の参画を求める。建築デザインでの受賞歴などを加点評価する予定だ。
建設地は、東京都目黒区中目黒2―16―3、渋谷区恵比寿南3―48―1ほかの敷地2万6088平方メートル。防衛研究所等跡地と公安調査庁研修所跡地で、防衛装備庁鑑定装備研究所に隣接する。土地は運営事業者に有償で貸し付ける。
