長野県松本市は15日、3回目となる市立病院の基本計画見直しの検討状況を明らかにした。病棟数は4棟から3棟に減らし、延べ床面積も4000平方メートル減の1万1000平方メートルとなる見込みだ。見直しに伴い開院時期は早くても2031年度になる見通し。
市立病院の建設を巡っては、医療事故を発端とした産科分娩機能の廃止や医療を取り巻く情勢の変化を受け、25年12月から3回目の基本計画見直しに着手している。3月には、松本市立病院建設基本計画見直し検討委員会(花岡正幸委員長)が役割や機能、施設の適正規模などを示した市立病院の在り方を臥雲義尚市長に答申していた。
見直しの方針として、見直し前の基本計画で示した180床から140ー160床程度まで減らすべきであるとした。答申を尊重した内容とし、国の新たな地域医療構想策定のガイドラインや県の医療提供体制のグランドデザインとの整合性も図った。
施設整備に当たっては、規模を縮小し延べ1万1000平方メートルの新病院を建設するパターンAと、新病院の規模をパターンAよりさらに縮小し、既存棟西館と合わせて計2棟で構成するパターンBの2案を新たに公表した。ともに延べ床面積は1万5000平方メートル程度から1万1000平方メートル程度に、病床数は180床から156床に削減する。
病棟構成については、見直し前の急性期Ⅰ病棟、急性期Ⅱ病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟の計4棟から、地域包括医療病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟の計3棟に見直した。
パターンAの建築工事費用は137億8000万円を見込む。内訳は、新病院建設費が107億8000万円、既存病院西館と東館の解体費を30億円としている。開院時期は31年度を予定している。
パターンBでは、新病院(4500平方メートル程度)と既存病院西館(延べ6500平方メートル程度)を活用することで延べ1万1000平方メートルを確保する。事業費には、新病院建設費が44億1000万円、既存病院西館の改修費に38億4000万円、東館の解体費15億円を合わせた97億5000万円を見込む。32年度から33年度中の開院を見込む。
今後、活用する西館の劣化度調査を行い、改修費用の概算金額を算出する方針だ。劣化度調査の費用には約2000万円を見込む。
既存の市立病院の規模は、東館(7878平方メートル)と西館(7322平方メートル)を合わせた延べ1万5200平方メートル。病床数は215床。所在地は波田4417|180の敷地1万6983平方メートル。

