【SUGAWARADAISUKEに】生涯学習融合施設の基本・実施設計/神奈川県中井町 | 建設通信新聞Digital

5月1日 木曜日

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【SUGAWARADAISUKEに】生涯学習融合施設の基本・実施設計/神奈川県中井町

提案イメージ


 神奈川県中井町は、「生涯学習融合施設(仮称)」の基本・実施設計者を選定する公募型プロポーザルを実施した結果、SUGAWARADAISUKE建築事務所を優先交渉権者に特定した。同者は、大屋根でおおらかに町民の活動を包み込む広場のような建物を提案した。

 次点はアトリエコ。このほか御手洗龍建築設計事務所、アトリエ・トルカ、YAP一級建築士事務所が1次審査を通過した。

 選定委員会の遠藤克彦委員長の審査講評によると、建物に裏がなく、それと同時に建物周囲に細かい配慮がなされることによって人の居場所が多く作り出されている点や、多様な広場やホールの配置が町民の普段使い可能なデザインとなっている点などを評価したとしている。

 同者は技術提案書で、施設が位置するエリアを町に点在する既存施設と地域資源の結節点と捉え、町民活動のプラットフォームを整備することで町全体の回遊性を創出する計画を示した。1・2階共に、建物中央の「みんなのホール」を中心として、周囲を多機能が取り囲むゾーニング計画とすることで、各機能の性能と人々の交流を同時に成立させる。日射負荷の大きい東西面のガラス面積の削減や断熱性能の確保、高効率空調の採用、自然エネルギーの活用によりZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を目指す。

 想定スケジュールとしては、2025年度に駐車場を整備、26年度に資料館を解体して施設の整備に着手し、27年度の施設竣工を目指す。その後、農村改善センターの解体や広場、ストリート・川辺の整備を実施する。

 業務内容は、地上2階建て以上、延べ約3000㎡を想定する生涯学習融合施設(仮称)の基本・実施設計。

 提案上限額は1億2000万円(税込み)。履行期間は26年3月31日まで。

 建設予定地は、比奈窪56の敷地約4800㎡。中井町役場の周辺敷地となる。建設から40年以上が経過した農村環境改善センターを解体して新たな施設を整備する。

 

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