慰霊式典で利根川上流河川事務所の三橋さゆり所長は、「気象現象の激化による災害リスクの増大を踏まえ、ハード対策の一層の促進と住民避難などのソフト対策を充実し、地域の安全・安心の確保に努める」とし、大橋良一加須市長は「悲劇を繰り返さないよう、ハード・ソフトの両面から対策に努力する」と誓った。その後、遺族が決壊口跡の碑に献花し、黙とうした。
継承式典には国土交通省の簗和生政務官が出席し、「『水防災社会』の再構築に向けて鋭意、取り組んでいる。地元住民の強い思いを受け止め、今後も防災減災対策を力強く進める」とあいさつした。「治水事業に関わる話題提供」と題して国交省水管理・国土保全局の小平卓治水課長が講演後、体験談披露として「カスリーン台風から70年 水魔の語り部たち」を上映した。最後に大橋加須市長と田中暄二久喜市長、三橋所長が決意文を宣誓した。