【東京芝浦、横浜鶴屋町で再開発推進】羽田営業所は26年竣工/安田倉庫の新中計 | 建設通信新聞Digital

5月10日 土曜日

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【東京芝浦、横浜鶴屋町で再開発推進】羽田営業所は26年竣工/安田倉庫の新中計

羽田営業所イメージパース


 安田倉庫は、2026年3月期から28年3月期までの新中期経営計画をまとめた。前中計期間で予定していたものの建築費の高騰で計画を見直していた(仮称)羽田営業所の整備は、新中計期間中の26年竣工を目指す。保有不動産の再開発なども進め、3年間の投資額は360億円を予定している。 同社は、21年に東京都大田区昭和島2-11-19の敷地4209㎡を取得し、メディカルロジスティクスセンターとなる「(仮称)羽田営業所」の建設を予定していた。22年9月着工、23年8月の竣工を目指していたものの、建築費の高騰などで計画を見直していた。

 新中計では、保有不動産の維持管理・再開発を通じた価値向上や専門性を生かした不動産ソリューションの提供などを基本戦略に据えた。

 その中で、メディカル物流ネットワークの強化を目指し、羽田空港近くに医療機器専用物流拠点となる「(仮称)羽田営業所」を整備する。東京湾岸地区に医療機器物流の拠点を集中させる考え。医薬品・医療機器の物流だけでなく、IT機器の物流やオフィスサポートにも事業領域を拡大する。

 不動産事業では、保有不動産が集中している東京芝浦地区と横浜鶴屋町地区で再開発を推進する。旧本社である安田8号ビルの大規模リニューアルに着手するほか、芝浦1号倉庫跡地の開発も予定している。

 保有不動産の開発・新規顧客開拓や安田エステートサービスの建物管理の専門性向上と合わせ、24年3月にグループ入りした後藤建築事務所によるファシリティーソリューションも提供する。

 グループ全体では、オリエント・サービスが26年に愛知県春日井市で危険物倉庫を建設するほか、大西運輸が北陸でDC(保管)型営業倉庫への本格参入を目指し、南信貨物自動車が長野県佐久地域でのハブ配送拠点新設を進める。

 3年間の投資額は、羽田営業所建設や東京物流センター(吉川)の大規模リニューアル、オリエント・サービスによる春日井危険物倉庫建設、守屋町営業所6号倉庫(横浜市)建て替えなどを含む物流事業で290億円、安田8号ビル大規模リニューアルを含む不動産事業で40億円などを予定している。
 

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