兵庫県尼崎市は、神崎浄水場をDB(設計施工一括)方式で再整備する方針だ。2027年度に総合評価式一般競争入札を公告し、落札者を決める。28年度から設計施工に着手し、32年度の供用開始後、浄水機能を20年間継続する予定だ。
市は、事業者の選定に向け「神崎浄水場再整備アドバイザリー業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。参加申請は6月9日まで、企画提案書は同月11日から30日まで公営企業局水道部水道計画課で受け付ける。7月16日に特定する。
参加資格は、過去10年以内に類似業務を履行した実績など。業務概要は、基本設計、基本条件の整理、事業範囲の検討、民間事業者への意向調査、実施方針や要求水準書などの作成支援、事業者選定委員会の運営支援など。提案上限価格は1億0311万4000円(税別)。履行期限は28年3月31日。業務場所は次屋4-6-1。
現在の神崎浄水場の施設能力は日量8万4650m3。30年度をめどに機能停止し、配水場化する予定だったが、阪神水道企業団からの受水費の負担軽減と水需要との兼ね合いや渇水リスクなどを踏まえ延期していた。再整備では、施設能力を日量3万6000m3にダウンサイジングするほか、配水ポンプ棟と中央管理棟を統合した新管理棟を新設する予定だ。