東京エレクトロン宮城(宮城県大和町、神原弘光社長)の「宮城生産革新センター」建設工事が2日、大成建設の設計施工で本格着工した。「スマートプロダクション」をテーマに、物流機能の自動化や製造工程の機械化などを取り入れ、高品質で高効率な次世代型の製造ラインを構築する。2027年夏の完成を目指している。
本社工場北側に隣接する大和町テクノヒルズ83の岩倉地区の敷地約11haに建設する。
規模はS造5階建て延べ約8万8600㎡で、免震構造を採用する。生産エリアは、36mスパンの無柱空間で、垂直搬送機や自動倉庫と一体的に整備することでスペースを効率化する。天井を走る無人搬送車や部品・製品を組み立てるロボットなども導入し、半導体材料に回路を形成するプラズマエッチング装置などの製造過程をオートメーション化する。建設費は約1040億円。
2日、現地で開いた起工式には、親会社である東京エレクトロンの河合利樹社長・CEOと神原社長、大成建設の土屋弘志副社長執行役員営業総本部長、松村正人常務執行役員設計本部長、八木沢智之作業所長らが出席し、代表者が神前に玉ぐしをささげて工事の安全を祈願した。