【新国立競技場】屋根鉄骨への木材取り付け始まる ハイブリッド構造で地震や強風にも強く | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【新国立競技場】屋根鉄骨への木材取り付け始まる ハイブリッド構造で地震や強風にも強く

 日本スポーツ振興センター(JSC)は11日、東京都新宿区で建設が進む新国立競技場の現場で、屋根鉄骨への木材取り付けの工程を報道機関に公開した。鉄骨と木材を組み合わせたハイブリッド構造を採用し、景観に加え地震や強風にも強い屋根となる。36カ月の工期のうち、1年以上の期間をかける重要な屋根工事の工程は、2019年5月中旬に終える予定だ。
 公開したのは、屋根の根元鉄骨に国産のカラマツと杉の木材を取り付ける作業。現在、108スパンのうち63スパンの取り付けが終了している。
 下弦材のカラマツの表面にあえて無数の傷をつけ、防腐・防蟻の薬剤を浸透しやすくしている。また風合いを損なわないよう、ラチス材に使用する杉は、白色に塗装している。
 新国立競技場全体の木材使用量は2000m3で、このうち9割弱が屋根材に利用される。
 20年東京五輪・パラリンピックのメイン会場として19年11月末の全体完成を目指す。設計施工は大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV。

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