【新国立競技場】VVIPエリアに「日本らしいシンプルな表現」 隈研吾氏デザインの「格式ある空間」に | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【新国立競技場】VVIPエリアに「日本らしいシンプルな表現」 隈研吾氏デザインの「格式ある空間」に

 11月30日の完成に向けて建設工事が終盤に入った新国立競技場。発注者の日本スポーツ振興センター(JSC)は、国賓クラスが利用するVVIPエリアの内装や照明を“日本らしいシンプルな表現”とするデザインを固めた。デザインを手掛ける隈研吾氏は10日に会見で、「日本らしい格式ある空間になるだろう」と期待するとともに「モックアップ(実物大の模型)の段階で設計チームが意見を出し合って決めた。今後変更はしない」と述べた。

ホスピタリティエリアのデザイン

 内装デザインのうち、柱は木の量感を感じさせる木練付きの大和張りにすることで「柱の陰影や縦の線がきれいに出る」(隈氏)という。壁は楮(こうぞデザインで)の繊維が浮き立つ和紙クロスにするほか、フローリング床は、歩行者音を軽減して重厚感を演出する鳶色のカーペットに変更する。
 ラウンジソファにも日本らしさを表現する。少ない要素で構成し、船底天井と調和する「折り」の手法を生かしたデザインに再構築する。

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