フローラ・テンダーには電動モーターを使用した立ち座り介助機能のほか、使用者の体重を支える転倒防止機能を備える。また、使用者の体重の一部を歩行器にワイヤでつり下げる「スリング・ジーンズ」もあわせて開発し、体への負担の少ない体重免荷機能を実現した。
開発に際しては、熊谷組が01年に開発した大型の歩行器「体重免荷式歩行支援機器フローラ」を在宅介護・自立生活支援の観点から見直した。特に在宅での使用を想定したコンパクトな寸法としたことで、狭あいな住宅に対応した小回りの良さを確保した。
販売は熊谷組グループのファテック(東京都新宿区、青野孝行社長)が担当する。今後は建物リニューアルを専門とする同グループのケーアンドイーとも協力し、顧客の身体の状態やライフスタイルに応じた住宅改修や福祉用具の販売・リース事業へ参入していく方針だ。
フローラ・テンダーは27日から29日にかけて東京ビッグサイトで開かれる「第44回国際福祉機器展」に出展する予定だ。