【熊谷組】福祉分野へ本格参入! 在宅でも使える自立生活支援型の歩行器を開発 | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【熊谷組】福祉分野へ本格参入! 在宅でも使える自立生活支援型の歩行器を開発

フローラ・テンダー(FLORA・TENDER)

 熊谷組は自立生活支援型の歩行器「フローラ・テンダー(FLORA・TENDER)」を開発し、福祉分野へ本格参入する。「自由に歩く、自由に活きる」をコンセプトに掲げ、使用者は介護者の助けなしで歩行できる。在宅介護などでの自立支援のほか、高齢者の生活の質の向上や健康寿命の延伸が期待されている。2018年4月から販売を開始し、2年以内に1万台、5年間で国内外を含め5万台の販売を目指す。
 フローラ・テンダーには電動モーターを使用した立ち座り介助機能のほか、使用者の体重を支える転倒防止機能を備える。また、使用者の体重の一部を歩行器にワイヤでつり下げる「スリング・ジーンズ」もあわせて開発し、体への負担の少ない体重免荷機能を実現した。
 開発に際しては、熊谷組が01年に開発した大型の歩行器「体重免荷式歩行支援機器フローラ」を在宅介護・自立生活支援の観点から見直した。特に在宅での使用を想定したコンパクトな寸法としたことで、狭あいな住宅に対応した小回りの良さを確保した。
 販売は熊谷組グループのファテック(東京都新宿区、青野孝行社長)が担当する。今後は建物リニューアルを専門とする同グループのケーアンドイーとも協力し、顧客の身体の状態やライフスタイルに応じた住宅改修や福祉用具の販売・リース事業へ参入していく方針だ。
 フローラ・テンダーは27日から29日にかけて東京ビッグサイトで開かれる「第44回国際福祉機器展」に出展する予定だ。

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