【愛媛県庁舎第二別館が起工】災害対応機能の拠点へ/設計=梓設計 施工=熊谷組JV | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【愛媛県庁舎第二別館が起工】災害対応機能の拠点へ/設計=梓設計 施工=熊谷組JV

外観イメージ


 愛媛県は10月20日、「県庁第二別館新築工事」の起工式を松山市の現地で開いた。本庁舎(松山市一番町4-4-2)で、耐震性が最も低いと診断された第二別館を現地で建て替える。防災オペレーションルームを設置するなど、災害対策機能の拠点となる事業継続性に配慮した庁舎を整備する。2026年1月の完成を目指す。

鋤入れする櫻野社長(左)と高木社長


 新たな第二別館の設計は梓設計が手掛けた。施工は建築を熊谷組・一宮工務店・二神組JV、電気を四国通建・日電・近藤電設JVが担当する。施工監理は大建設計。神事には関係者らが多数参加した。鎌(かま)入れを中西兵衛大建設計取締役副社長執行役員、鍬(くわ)入れを中村時広知事ら、鋤(すき)入れを櫻野泰則熊谷組社長と高木康弘四国通建社長が行い、続いて玉串をささげ無事竣工を祈念した。

 中村知事は「われわれの仕事で最も大事なことは県民の命を守ることだ。防災・災害対応はいつの時代にも最重要課題になる。安全には十分注意しながら、明日の愛媛を担う重要拠点の建築に力を貸してほしい」と述べた。櫻野社長は「本施設の意義を十分認識し、無事故・無災害で工期内に完成させる。皆さんの期待に応えられるよう施工者一丸となって努力する」と誓った。

 新築規模は、S造地下1階地上11階建て延べ1万4255㎡。環境にも配慮し、高効率省エネ技術によるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証の取得を目指している。県産木材を使ったCLT(直交集成板)耐震壁を採用する。1、2階には官民共創拠点を県庁内で初めて設置するなどデジタル社会を見据えた人材育成と働き方改革を推進する。

あいさつする中村知事

 江川敦義所長(熊谷組)の話 「本庁舎隣の工事なので安全最優先で作業していく。県民に喜んでもらえる建物になるよう努力したい」

江川敦義所長(熊谷組)


 

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