【駅前に新たなランドマーク 台北で超高層ツインタワー 】熊谷組台湾現地法人 | 建設通信新聞Digital

5月21日 火曜日

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【駅前に新たなランドマーク 台北で超高層ツインタワー 】熊谷組台湾現地法人

D1 TOWER棟(左)、C1 TOWER棟の完成イメージ(提供・台北雙星)

 熊谷組の100%子会社である台湾現地法人の華熊営造は14日、受注した台湾・台北駅前の「台北雙子星大楼(台北ツインタワーC1、D1)新築工事」の発注者である台北雙星と、東京都新宿区の熊谷組本社で事業契約調印式を開いた。調印式には台北雙星の林碧桃総経理、熊谷組の櫻野泰則社長、華熊営造の新屋忠彦董事長らが出席し、林総経理、新屋董事長らが調印した。

郭董事長(左)、林総経理(左から2人目)、櫻野社長(同4人目)、新屋董事長(同5人目)


 同プロジェクトは、台湾の投資会社大手の藍天電脳と不動産開発会社の宏匯の合弁会社である台北雙星が台北市で進める開発計画のうち、2棟からなる超高層事務所棟と大規模商業施設が一体化した大型複合ビルを建設するもの。台北駅前に新たなランドマークが生まれる。

 建物は地下4階地上55階建て延べ21万7976㎡のC1 TOWER棟と地下4地上74階建て延べ35万0508㎡のD1 TOWER棟で構成している。C1 TOWER棟は高さ289m。事務所、店舗、映画館などで構成し、工期は2026年12月26日を予定。一方、D1 TOWER棟は高さ369m。事務所、ホテルなどからなり、工期は28年1月2日を予定している。施工場所は台北市中正区公園段~小段、基本設計はSOM建築設計事務所、詳細設計は三大聯合建築師事務所、構造設計は永峻工程顧問。施工は華熊営造・中華工程・久年営造JVで、受注額は300億元(約1300億円)となっている。

 調印後、櫻野社長は「7月14日はきしくも、当社グループで施工した台北101の契約日と同じであり、縁を感じる。交通の要所の物件であり、台北の玄関口の建物として、街を代表するものになる。無事に施工を完了し、引き渡し後は末永く市民に愛されることを願っている。熊谷組の総力を挙げて努力する」とあいさつした。

 林総経理は「ツインタワーは、TAIPEI 101に次ぐ新たなランドマークとなる。ビジネス、テクノロジー、イノベーション、芸術などが融合する世界トップクラスの複合施設となって、世界を驚かせると確信している」とし、熊谷組などの技術力に期待を寄せた。

 JVを代表し、久年営造の郭鵬霄董事長が「新しい価値創造に向けて、華熊営造の下、細心の注意を払い、高度な施工技術で高品質な工事に力を最大限発揮し、素晴らしい建物を建設する」とした。



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