【能登半島地震リポート】249号啓開で連携/沿岸部の進捗は7割に | 建設通信新聞Digital

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【能登半島地震リポート】249号啓開で連携/沿岸部の進捗は7割に

1月11日時点(北陸地方整備局提供)


 能登半島の大動脈である国道249号の早期啓開に向けて、北陸地方整備局と日本建設業連合会は連携し、懸命に作業を進めている。「令和6年能登半島地震」の被害が特に大きかった沿岸部の道路啓開の進捗率は約7割に到達。今後はより厳しい現場条件が見込まれるが、引き続き官民一丸で対応していく。

 日建連は北陸整備局の要請に基づいて、発災から3日後の4日に、国道249号の緊急復旧(24時間態勢の道路啓開)に着手した。

1月10日時点(北陸地方整備局提供)


 石川県輪島市門前町浦上~珠洲市飯田町区間の道路啓開を安藤ハザマ、熊谷組、清水建設、大成建設、大林組、前田建設工業で分担。同区間に接続する県道は佐藤工業や西松建設が担当している。

 局担当者は七尾市を起点とし、輪島市などを通って金沢市までつながる国道249号の人流・物流面の重要性を強調した上で、「土砂や倒木の撤去、痛んだ路面の修繕などに注力している。交通の支障がなくなり、安全性が確認できれば適宜通行止めを解除していく」と話している。

 沿岸部の道路啓開の進捗率は7日7時時点で約2割だったが、15日7時時点では約7割となった。斉藤鉄夫国土交通相は先の会見で、「大規模な崩落、トンネルなどの崩落が見受けられ、近付けない状況(が残っている)」と説明しており、これからの作業はさらに難航するとみられる。

 また、能越自動車道の道路啓開については、鹿島、熊谷組、清水建設、大成建設、大林組、前田建設工業が実施している。

 

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