【防災アプリ大賞】高校生が初受賞! 宮崎県立佐土原高の「SHS災害.info」 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【防災アプリ大賞】高校生が初受賞! 宮崎県立佐土原高の「SHS災害.info」

大賞を受賞した「SHS災害.info」のイメージ画面

 国土交通省国土地理院と水管理・国土保全局、内閣府は、2017年度の防災アプリ賞受賞者を決めた。大賞は宮崎県立佐土原高校情報技術部が開発した「SHS災害・info」が選ばれた。高校生の大賞は初めて。事前の防災学習と災害時の利用という双方の機能などが高く評価された。大賞と防災アプリ賞を受賞した5件は国土地理院ホームページで公表する。12-14日に日本科学未来館(東京都江東区)で開く「G空間EXPO2017」にも出展する。
 国土地理院などは、国などが保有する防災に役立つ地理空間情報のオープンデータ化に向け、利用しやすいデータの提供方法を検討し、防災に関する地理空間情報の活用推進を目的に14年度から災害時などに役立つアプリの公募・普及に取り組んでいる。
 17年度は、9月21日に実施した学識経験者などによる審査委員会で、事前防災対策や災害発生時の有用性の観点から審査し、受賞者を決めた。
 大賞の「SHS災害・info」の開発コンセプトは「助けられる側から助ける側へ」。宮崎市民を対象に災害に対する心構えを持つことや、災害発生時の安全確保、救助活動補助を目的に開発した。
 登録地周辺と現在地周辺の指定緊急避難場所、指定避難所、洪水予測を確認することができるため、災害発生時に安全な場所への迅速な避難に役立つ。「安全確認メール」では、文章を定型文にすることで、学校へ自分の安否情報などを送ることができる。非常持ち出し物品リストは、表示している物品をすべてそろえるまでの割合を画面上に表示し、100%にするまでの達成感を持てるよう工夫した。
 審査委員からは、地域での自助のきっかになることや、安否確認機能、各種速報表示機能、持ち出し物品リストなどの実装が評価された。
 防災アプリ賞の5件は次のとおり(カッコ内は受賞者、敬称略)。
 ▽防災INSIGHT(斎藤仁志)▽登山・防災用GPSオフラインマップアプリ:SkyWalking(DEEP KICK・com 本多郁)▽ハザードチェッカー(兵庫県立大学応用情報科学研究科有馬昌宏研究室)▽火山重力流シミュレーションエナジーコーンモデル・高速版(産業技術総合研究所シームレス地質情報研究グループ)▽さいれぽ(東海大学さいれぽ・まちれぽ製作委員会)。

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