【竹中工務店・北大】生息動物を高精度特定「いきものアイ」開発 | 建設通信新聞Digital

1月28日 水曜日

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【竹中工務店・北大】生息動物を高精度特定「いきものアイ」開発

AIによる画像処理で動物種を特定する


 竹中工務店は、北海道大学との共同研究により、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)を活用した生物自動モニタリングシステム「いきものアイ」を開発した。水場に集まる野生動物の習性を利用し、設置した水盤をカメラで自動撮影。その映像からAI画像処理によって鳥類の種類を特定・記録する。社会的に自然共生への関心が高まる中で、緑地認定・認証に必要となる生物モニタリングの需要などを捉えて、展開を図る。

 近年、保有する土地の環境保全効果を認定・認証する制度の普及が進み、取得する企業や団体が増加傾向にある。ただ、その根拠となるモニタリングは専門家による調査が一般的だが、観測期間やデータ量に限りがあり、コスト面でも課題があった。

 そこで同社は24時間・通年でモニタリングできる、いきものアイを開発した。AI画像処理とIoT技術の活用によって、自動で高精度の識別を実現。これまでも鳴き声で生息する野鳥を特定する技術はあったが、水盤で誘引することによって生息する生き物のデータを動画で見て、確認できることが強みだ。

「いきものアイ」の外観


 目視では捉えづらい季節変動を含めた通年データも効率的に蓄積可能。観測記録は種ごとの生態と併せて表示され、環境教育などにも活用できる。現在は42種類の鳥類の分類に対応しており、2026年中には鳥類60種、哺乳類15種類まで拡大する予定だ。

 今後、顧客のニーズに合わせたネイチャーポジティブ経営や企業価値向上のツールとして積極的に提案し、まず年間で5件程度の導入を目指す。

 

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