【CEATEC2019】CPSやIoTなどIT技術がテーマ アジア最大級の展示会にて建設各社が独自技術披露 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【CEATEC2019】CPSやIoTなどIT技術がテーマ アジア最大級の展示会にて建設各社が独自技術披露

 15日に千葉市の幕張メッセで開幕したCPS(サイバーフィジカルシステム)やIoT(モノのインターネット)など、IT技術とエレクトロニクスをテーマにしたアジア最大級の展示会「CEATEC2019」に、ゼネコンでは大成建設、清水建設、大林組、竹中工務店、戸田建設が専用ブースを出展。自社が持つ独自の技術や、その技術を駆使した事業展開をアピールしている。展示会の開催は18日まで。

■“体験型展示”でPR/大成建設
 「Hello! Next」をコンセプトに、CLTを活用したひときわ目を引く展示ブースでAI(人工知能)・IoTによる街・建築のイノベーションをPRする大成建設は、「遠隔操作ロボット」「デジタルBCP」「デジタルスマートシティ」「人検知システム」「デジタル建築」にゾーン分けした“体験型展示”で来場者の関心を集めている。
 AR(拡張現実)機能を用いて、新宿エリアの街をウォークスルーすることができる模型や、BIMやVR(仮想現実)を活用したスマートビル/オフィスの紹介など、来場者が実際に体験あるいは“体感”できる仕掛けを用意して、これからの街・建築のイノベーションを先導する最新の建設技術をアピールする。

■“健築”をアピール/竹中工務店
 
竹中工務店は、高度なIoT・AIの活用によって人の好みを学習するなど「人と共に成長する生命が宿る建築」として、建築とモビリティの未来を描く「EQ House」を中心に環境や活力・魅力、生産性の向上、安全など各分野における取り組みをパネルや動画、技術セミナーによって紹介している。
 “健築”への取り組みである五感レスポンス・ウェルネス・システムや、免震構造の安全・安心を体感できる免震体感VRのデモ展示を実施。17日の国際会議場・コンベンションホール(A会場)で行われる基調講演「KEYNOTE」で佐々木正人社長が「サステナブル社会の実現を目指したSociety5.0に対応する同社のまちづくり」を紹介する。

■グランプリを受賞/CEATEC AWARDでLiLz
 LiLz(沖縄県西原町)がオープンイノベーションとして高砂熱学工業と共同開発した「LiLz Gauge(リルズゲージ)」が、「CEATEC2019」に展示する技術・製品・サービスなどの中から、審査・選考し、イノベーション性が高く特に優れているものを選ぶ「CEATEC AWARD 2019」で、トータルソリューション部門のグランプリを受賞した。
 LiLz Gaugeは、設備保全での計器の目視巡回点検業務の負担を軽減するために開発したIoT(モノのインターネット)カメラと計器の値を機械学習で解析するクラウドサービス。電池駆動で3年間と長期に稼働する。
 審査・選考では、計器点検の効率化をIoTデバイスとクラウドで解決するというアプローチや、既に11社に試験導入した上で実際の現場でテストと調査を繰り返し、機械学習とIoTを活用して具体的に市場の課題解決を実現していることが評価された。
 12月には製品として発表し、外販を始める予定だ。