【東京堂神田神保町店】東京徘徊に欠かせない!『散歩本を散歩する』フェア11/15まで | 建設通信新聞Digital

5月2日 木曜日

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【東京堂神田神保町店】東京徘徊に欠かせない!『散歩本を散歩する』フェア11/15まで

『散歩本を散歩する』フェアのコーナー

 本の町・東京神田神保町が本店の東京堂書店は、東京のまち歩きをテーマにした『散歩本を散歩する』フェアを11月5日まで1階フロアで開催している。人文系を得意とする東京堂書店の建築や土木関係の書籍では“散歩本”が人気を集める。竹田学副店長は「専門書は手堅い売れ行きだが、最近は特に東京に残る建築遺産など歴史や文化をめぐる散歩本の人気が高い」と開催の経緯を語る。
 今回のフェアでは「東京徘徊に欠かせないこの1冊」と銘打ち、江戸時代から残る土木遺産や明治維新以降に建設された名建築、昭和の香りを残した路地裏や横町、グルメ、地理、歴史など東京に蓄積された文化や魅力を散歩しながら楽しむためのタイトルが壁一面に並ぶ。
 竹田副店長が特にお勧めするのが、散歩好き・東京好きの著者・池内紀氏が45冊の「散歩本」とともに歩いたイラスト付きの東京の案内書『散歩本を散歩する』(交通新聞社)だ。今回のフェアも同書から着想を得たもので、本書で紹介された「散歩本」と東京堂書店スタッフが選んだ「散歩本」を紹介している。
 この中で都内の一風変わった建築巡りを紹介しているのが『下町の名建築さんぽ』(X-Knowledge)だ。東京のノスタルジックで美しい商店街、商店、民家、駅、橋など100の建物・街並みをイラストで図解した。
 神田の町歩きに欠かせない1冊が『神田万世橋まち図鑑』(フリックスタジオ)。中央線の終点で、かつては東京の中心だった「万世橋」の歴史から新スポット、懐かしの風景まで神田に関する貴重なビジュアルをあますことなく収録したのが特徴だ。東京に脈打つディープな旧市街「神田」を大解剖した野心作といえる。

東京堂神田神保町店の建築関係書籍コーナー

 コーナーの中心には、山手線を中心にした東京周辺の路線図があり、読者が付箋を貼り付けてお勧めの散歩スポットを紹介している。実際に散歩本を片手に東京を巡った読者の生の声に接する仕掛けとした。
 オリンピックを控え国際的に注目される東京だが、これらの散歩本を供に数多くの物語に彩られた首都・東京の過去と現在を行き来し、重層的な散歩でまちの魅力を深掘りしてみるのも一興だ。

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