札幌市の建設ICTスタートアップ企業『NexTerrace(ネクステラス)』は、建機レンタルメーカーの西尾レントオールとの協業により、同社のAI姿勢検知システム『AI’s(アイズ)』が建設現場における安全性と効率性向上の両面で進化を遂げている。
AI’sは、同社とこぶし建設(岩見沢市)が共同開発した建設機械に簡易取り付けできるシステムで、AI(人工知能)を活用して人の骨格を推定することで姿勢を検知できる。作業員が建設機械の死角にいても合図(ジェスチャー)により両手・片手を上げた場合にAIカメラが認識し、建設機械のオペレーターに音とディスプレー上で通知する「デジタルコミュニケーションシステム」だ。
西尾レントオールとの協業により、(1)アンサーバック機能(2)侵入検知機能(3)外部接点出力機能(4)録画機能–の機能が追加された。特に、アンサーバック機能では、建設機械のオペレーターと合図者とのコミュニケーションが双方向に可能となり、侵入検知機能では、単眼カメラで距離検知可能な新技術を両社が開発し、低コストながら、安全性がさらに向上した。
一方、LiDARを活用した『NorthCan(ノースキャン)』は、iPhoneやiPadのLiDARセンサーを活用した、ダンプトラックの積載量を測定できるアプリだ。除雪作業や土砂運搬など、幅広いシーンで活用され、建設現場の計測作業を劇的に効率化すると注目を集めている。
木下大也代表取締役CEOは、AI’sは「現場での安全性と生産性の両方を向上させることに成功した。AIによる骨格推定を現場での合図検知に応用するというほかにはない斬新なAIの活用法」と話す。NorthCanは、「計測した点群をマーカーで自動トリミングする新たなアイデアを組み込み、計測~解析がその場で完結し、手軽さ・簡単操作・安全性向上を実現した」として、建設DXがもたらす生産性向上に向けた製品として、そのメリットを語る。
木下CEOは、最新技術にチャレンジしながら実績ある技術との融合にも着目し、「建設会社さまとの『共創』の精神を大切に、心が震えるほどのわくわくする感性、感動する取り組みをお客さま、パートナーさまとともに体現したい。デジタル技術を活用して今後も顧客の思いに応えていく。わくわくがイノベーションの出発点」と意欲を見せる。



