【イチゴ初収穫】施設園芸実証ハウス「TODA農房」で予想以上の出来! 4月までに2トン目指す | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【イチゴ初収穫】施設園芸実証ハウス「TODA農房」で予想以上の出来! 4月までに2トン目指す

地元の洋菓子店などに出荷する

 戸田建設は、3月から茨城県常総市内で取り組んできた施設園芸実証ハウス「TODA農房」のイチゴを初収穫しした。約3000株の「紅ほっぺ」の苗から、2018年4月までに約2tのイチゴを収穫する見通しだ。地元の洋菓子店に出荷するほか、社内で贈答用などに利用する。
 「TODA農房」は、同社が参画する市内の「圏央道常総IC周辺地域整備事業(アグリサイエンスバレー構想)」に対応する先駆的農業モデルとして稼働する施設で、農産物の栽培、出荷、販売を実践している。アグリサイエンスバレー構想が目指す施設園芸、加工、物流、販売を一貫して進める農業6次産業化に必要なノウハウを蓄積している。
 栽培に当たってはハウス内外の多地点に設置したセンサーで温度、湿度、CO2濃度などを計測し、設備・機器制御や栽培工程管理に活用し、IoT(モノのインターネット)による省力化と労働環境改善を実現した。引き続き、地元住民への施設園芸の浸透を推進するとともに、常総IC周辺以外の農業事業への水平展開も検討している。
 今後は、計測した環境データを活用した栽培環境の自動制御を目標に、新しいシステムを構築して生産性向上や新品種の栽培を継続する。戸田建設土木本部環境ソリューション部技術1課課長兼戦略事業推進室新事業PJ推進部新事業PJチームの中島広志プロジェクトマネージャーは「予想以上の収穫だった。引き続き生産性の向上に取り組みたい」と語った。

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