【モデル構築へ】戸田建設が人工光型実験施設を整備 季節・場所にとらわれない農業に挑戦 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【モデル構築へ】戸田建設が人工光型実験施設を整備 季節・場所にとらわれない農業に挑戦

 戸田建設は、茨城県つくば市の筑波技術研究所に人工光型栽培実験施設を整備して、植物工場における栽培技術や、その知見を蓄積するための研究を開始した。イチゴなどの栽培研究に取り組むことで農業分野での事業ノウハウの一層の蓄積を狙う。“季節と場所にとらわれない農業への挑戦”として、多様な農業モデルの構築や提案につなげていく方針だ。

イチゴ栽培イメージ


 新たに技術研究所に整備したのは、室内の光・日長・温度・湿度・CO2濃度を制御することで、条件の異なる環境での栽培実験や地域の気候を再現した栽培実証が可能となる人工光型栽培実験施設。

 光源として、白色LEDと赤色・緑色・青色の3色混合型LEDを配備していることから、光の違いによる作物の生育状況を比較することが可能。出入り口に設置したエアシャワーなどで植物に影響する病害虫を持ち込まないような配慮・工夫も施している。

赤緑青の混合型LED栽培装置


 2017年3月から茨城県常総市に施設園芸のノウハウを地域に浸透させるための実証ハウス「TODA農房」を稼働させるなど、農業分野での“挑戦”を続けている戸田建設として、さらなる事業拡大のために、季節や場所にとらわれることなく、作物を安定供給する植物工場の新たな技術や知見・ノウハウの獲得が必要と判断した。

 同社は、施設園芸や植物工場など幅広い事業ノウハウを蓄積・確立することで、今後も継続して農業の6次産業化や地方創生の推進に役立つ多様な農業モデルの提案を目指していく。

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